coLinuxの再インストール

普段coLinuxのメモ - coLinuxのインストールを見て作ったcoLinux+debianを使っています.週末,debianで"apt-get upgrade"とかしてみたら,libc6をアップデートしようとしていました.これ入れなおしたら色々コンパイルしなおさないといけないし,今までごちゃごちゃインストールしていたので,これを機会にdebianを新しく作り直すことにしました.参考にしたのは,やっぱりcoLinuxのメモ - coLinuxのインストールです.

  • 準備

coLinuxのメモ - coLinuxのインストール [その1]を見て,Cooperative Linux - Browse Files at SourceForge.netから"RootFSImages-2.6.x-based"を選択しました.ダウンロードしたのは,"Debian-3.0r2.ext3-mit-backports.1gb.bz2"です.

coLinuxのメモ - coLinuxのインストール [その2]はすでにインストールしていたので,作業はしていません.

  • ディスクイメージの準備

coLinuxのメモ - coLinuxのインストール[その3]を見て,"Debian-3.0r2.ext3-mit-backports.1gb.bz2"を解凍しました.そうすると,"Debian-3.0r2.ext3-mit-backports.1gb"ができます.解凍にはLhazを使いました.このファイルの名前を"root.img"と変更して,"c:\program files\colinux"配下に置きました.coLinuxのメモ - coLinuxのインストール[その3]では,swapファイル作成にddコマンドを使っていますが,windows XPの標準コマンド"fsutil file createnew ファイル名 サイズ"を使えばddを使う必要なありません.256MBのファイルを作るコマンドは次のようになります.fsutilはswap作成以外にも,ディスク量を増やす際にも使うことができます.

fsutil file createnew swap.img 268435436
  • 設定ファイルの修正と動作確認

coLinuxのメモ - coLinuxのインストール[その4]に出てくる"default.colinux.xml"はこんな感じになります.タグをまとめたので,ちょっとだけファイルが短くなります.

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<colinux>
	<block_device index="0" path="\DosDevices\C:\program files\colinux\root.img" enabled="true" />
	<block_device index="1" path="\DosDevices\C:\program files\colinux\swap.img" enabled="true" />
	<bootparams>root=/dev/cobd0 </bootparams>
	<image path="vmlinux" />
	<memory size="128" />
	<network index="0" type="tap" />
</colinux>

動作確認には"colinux-daemon.exe"をクリックすればよいのですが,クイックランチにショートカットを登録すると便利です.クイックランチの場所は"C:\Documents and Settings\ログイン名\Application Data\Microsoft\Internet Explorer\Quick Launch"で,作成するショートカットのリンク先に「C:\Program Files\coLinux\colinux-daemon.exe" -t nt -c default.colinux.xml」を,作業フォルダに「"C:\Program Files\coLinux"」に設定します.ついでに,アイコンも変更しておくと見た目がよくなります.

  • ネットワークの設定

coLinuxのメモ - coLinuxのインストール[その5]では,「TAP-Win32を使ったNAT接続」を使います.colinuxを動かすPCを色々なネットワークに移動してもdebian側の設定を変更せずに使えるというメリットがあるからです.ネットワークはcoLinuxのメモ - coLinuxのインストール[その5 (TAP-Win32でのNAT接続)]のとおりに設定します.ただし,バージョンの違いからか少し違いがありました."/etc/network/interface"を変更していますが,"/etc/network/interfaces"になります.

  • 追加パッケージのインストール(その1)

coLinuxのメモ - coLinuxのインストール[その6]に載っている"/etc/apt/sources.list"は,この通りに設定しました.

deb http://www.t.ring.gr.jp/pub/linux/debian/debian stable main contrib non-free
deb http://www.t.ring.gr.jp/pub/linux/debian/debian-jp stable-jp main contrib non-free
deb http://www.t.ring.gr.jp/pub/linux/debian/debian-non-US stable/non-US main contrib non-free
deb http://security.debian.org/ stable/updates main contrib non-free

次に,"apt-get update", "apt-get dist-upgrade" を実行します.元のサイトが書かれてから大分アップデートされているようです.とはいえ,質問に対してデフォルトの答えを選択すれば問題ありませんでした.最終的に,

colinux:/etc/apt# apt-get dist-upgrade
Reading Package Lists... Done
Building Dependency Tree... Done
Calculating Upgrade... Done
0 upgraded, 0 newly installed, 0 to remove and 0 not upgraded.

という状態になります.その後,普段使うユーザアカウントを作成し,rootパスワード(root)を変更したあと,telnetdはインストールせずsshをインストールしました.それから,タイムゾーン設定のところで,/etc/default/rcSは変更する必要がありません."/etc/init.d/hwclockfirst.sh start"を実行する必要もありません.ただ,swapを追加しようと思ったら/etc/fstabが変わっていました.

# /etc/fstab: static file system information.
#
# <file system> <mount point>   <type>  <options>               <dump>  <pass>
/dev/cobd0      /               ext3    errors=remount-ro       0       1
proc            /proc           proc    defaults                0       0
tmpfs           /dev/shm        tmpfs   defaults                0       0

でも,これも気にせずswapを追加できます.

/dev/cobd1      none            swap    sw                      0       0

私の場合は,smbfsをインストールしていません.日本語の設定はキーバインドだけ変更しました."console-data", "console-tools"はすでに最新のものが入っていたので,

colinux:/etc/apt# apt-get install console-data console-tools
Reading Package Lists... Done
Building Dependency Tree... Done
console-data is already the newest version.
console-tools is already the newest version.
0 upgraded, 0 newly installed, 0 to remove and 0 not upgraded.

"dpkg-reconfigure console-data"を実行して日本語キーボードに対応しました.これでとりあえずの出来上がりです.