w-zero3[es]買いました

はじめに

W-ZERO3[es]ガイドブック (アスキームック)

W-ZERO3[es]ガイドブック (アスキームック)

10年ぐらいDoCoMoを使っていたんですが,思い立ってWillcomに乗り換えてみました.普段使っていたmovaだと新しいオフィスでは電波が来なかった,というのが建前で,w-zero3[es]を使ってみたかった,というのが本音です.買ってから思い出したんですが,Windows MobileをはじめとしたCE機って母艦としてwindowsマシンを持っていることを前提にしているんですよね.最近はiBookG4を生活環境にしているので,ActiveSyncが使えません.PHSで地道にダウンロードしながら色々作業しています.

日本語環境

ちょっと使ってみて感じたのは,ATOKが常時動いていてurlのような半角英数を書こうとしているときにも予測変換をしていることの気味悪さ,でした.パスワードを記入する時にも推測してきてしまいます.まずこれをはずすことにしました.ATOKのON/OFFを一発で切り替える方法 - W-ZERO3 ツールMEMOを見て,レジストリを変更しました.

[HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Input Method\Hot Keys\00000030]
"Ime"=0xE0010411 (3758162961) ※デフォルト値
"KM"=0xC400 (50176)
"VK"=0x1C (28)
(括弧内は10進数表記)

に変更すると変換キー(Fn+文字)で ATOK が ON/OFF できる
もちろん Fn→文字 の2ストロークでも可
"VK" の値を適当なキーコードに変えてやれば
任意のキーに割り当て可能……のはず

レジストリ変更に使ったのは,http://www2r.biglobe.ne.jp/~tascal/download/pocketpc/tre.htmです.これで必要なときにはATOKをOFFにすることができます.でも,フォーカスを変更するとそのタイミングで元に戻ってしまうのがちょっと難点.

ツール

ちょこまかと作業をしていて,ぜひ欲しいと思ったのがファイラでした.標準のエクスプローラでも普段は問題ないのですが,拡張子が見えないのでそれを表示できるものを探して,http://page.freett.com/todamitsu/GSFinder.htmをインストールしました.ついでに,SSHクライアントも欲しかったので,PocketPuTTYを,エディタとしてTinyPadをインストールしました.ダウンロード形式がzipになっているものは,一旦母艦で展開してcabファイルのみをw-zero3[es]にメールの添付で送り込んで,インストールしました.GSFinder+を使えばzip形式のファイルを\Tempに展開することができます.

プログラム

ほんとはPerlCEを使おうと思ったんですが,最新(今は5.8.8)版のバイナリが見つかりませんでした.ソースからの作成方法はhttp://sourceforge.net/mailarchive/forum.php?thread_id=30226040&forum_id=32966に載っていたんですが,母艦をmacにしてしまった私には手がでません.そこで,PythonCEを使うことにしました.mailmanを使わないといけないのでPythonについて知っておく必要もあったので,そのついでということもあります.downloadはPythonCEからしました.インストールしてから気がついたんですが,このパッケージにはcelib.dllが含まれていません.そのため,Tkinterが動かなくてTkが使えません.Windows CEはコンソールがないので,Tkが使えないと不便です.win32guiを使えばいいんでしょうが,そうそうAPIを覚えてないので,なかなか難しいです.普段使うのはMessageBoxぐらいでしょうか.http://www.murkworks.com/Research/Python/PythonCE/PythonCEWiki/ShowingMessageBoxにサンプルがあります.

>>> import win32sys
>>> win32sys.MessageBox(0, "My Message", "My Title", 1)
>>> win32sys.MessageBeep()

ちなみに,このサイトに載っているhttp://www.murkworks.com/Research/Python/PythonCE/PythonCEWiki/ToKnowYourIPAddressというサンプルは,w-zero3では便利だと思います.

>>> import socket
>>> hostname = socket.gethostname()
>>> ip = socket.gethostbyname(hostname)
>>> print ip

さて,Tkを使うためには,http://pythonce.sourceforge.net/Wikka/TkinterからTkinter.zipをダウンロードします.GSFolder+を使えばこれを解凍することができます.解凍先は\Tempです.ちなみに解凍すればそのまま使えるというわけではありません.windowsフォルダ配下は\windows配下にコピーする必要があり,tk関係のファイルは\Program Files\lib\tk8.4に,tcl関係のファイルは\Program Files\lib\tcl8.4に,それぞれ新規にフォルダを作成してコピーする必要があります.

PythonからTkを使う方法をなかなか見つけられなかったので,色々探していたらTcl/Tkをwindows mobileにポーティングしたものを見つけました.http://www.evolane.com/software/etcl/index.html#downloadwinceです.使えるとは思ったのですが,PythonからTkを扱う方法を見つけたのでアンインストールしてしまいました.もう10年くらいTclを使っていないので久しぶりに使ってみようかとは思ったけど,昔と変わらず(というか昔よりもっと)参考資料がないので,ちょっと遠慮しちゃいました.